業、輪廻、無我
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 05:49 UTC 版)
釈迦は業(カルマ)と無我の二つを基本教義としている。 釈迦は、同時代の反バラモン教的な思想家たち(六師外道)の無我に関連する思想について、人間の身体は霊魂を含む7つの集合要素から成り7要素は互いに影響なく不変とするパクダ・カッチャーヤナの無因果論、またはの唯物論(アヘトゥカディティ)、カルマの道徳的責任を否定するアジタ・ケーサカンバリンの唯物論的教義である虚無論(ナッティカディティ)、マッカリ・ゴーサーラの運命決定論である無作用論(キリヤディティ)を誤った見解(邪見)と見なして批判・否定した。 釈迦は、「われ」「わがもの」などと考えて固執(我執)することを否定し(非我、無我)現実の苦悩の解決に役立たない形而上学的な問いには答えなかった(捨置記、無記) 。カルマの道義的責任を担保するためには輪廻が必要とされ、仏教のカルマの枠組みにおいては、輪廻からの解脱には八正道が必要とされる。 「四向四果」も参照
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