検査の対象になる骨髄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/24 13:37 UTC 版)
骨髄には造血機能を有している赤色骨髄と造血機能を失い主に脂肪で構成される黄色骨髄があるが、通常骨髄検査は血液造血組織および細胞の状態を調べることが目的であり、骨髄検査の対象はもっぱら赤色骨髄である。造血を行う赤色骨髄は幼児期は全身の骨に存在するが、加齢と共に四肢の骨の造血機能は失われ黄色骨髄に置き換わる。25歳を過ぎた成人では体躯の骨にほとんどの赤色骨髄が存在する。したがって成人では検査用の骨髄は採取しやすく大量の骨髄が存在する腸骨もしくは胸骨から採取する。胸骨は穿刺箇所の皮下組織が薄く、平板であり採取し易い。また腸骨に比べ細胞密度が濃いためより良い標本が採取できる。しかし心臓に近いため、事故の際には重大なことになる可能性がある。骨髄生検を同時に行うときは腸骨から採取する。小児では脛骨前面から採取することもある。
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