検察・警察が被害者女児の遺品を遺族に返還しない問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 13:52 UTC 版)
「足利事件」の記事における「検察・警察が被害者女児の遺品を遺族に返還しない問題」の解説
被害者の遺族が、事件当時被害者が着ていた赤いスカートやシャツなどの遺品の返還要求をしたところ、検察は「赤いスカートなどはお返しするがシャツだけはこのまま預かりたい」と国の施設で冷凍保存したいと遺族に返答した。シャツとは真犯人のDNAが付着していたものであるが、事件が時効となった今では捜査や鑑定などの使途も失われているものを、なぜ検察が保存するのか、ここでも行動の理由や動機となるものが不明である。 真犯人を特定できる最大級の有力な証拠が返還されていない。捜査関係者の内部情報によると、警察内部に「シャツ(に付着したDNA)は時効が成立した今となっては、刑事事件の証拠としては無価値である。しかし民事事件として証拠採用される可能性はある(民事の時効は加害者を知った時点から起算され、加害者が不明だった場合は20年の除斥期間が認められないこともあるため)。本件は、真犯人の可能性が極めて高い人物が特定されているが、もはや警察は手出しできない。警察が真犯人を検挙できない(冤罪は起こしたが後に真犯人は検挙した、と名誉挽回できない)以上、このシャツを証拠に遺族が当該人物に民事で勝つ(冤罪であることが再確認される=警察のメンツが完全に潰れる)ことは阻止したい」との意見がある。
※この「検察・警察が被害者女児の遺品を遺族に返還しない問題」の解説は、「足利事件」の解説の一部です。
「検察・警察が被害者女児の遺品を遺族に返還しない問題」を含む「足利事件」の記事については、「足利事件」の概要を参照ください。
- 検察警察が被害者女児の遺品を遺族に返還しない問題のページへのリンク