桜土手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 07:13 UTC 版)
本地区の南を通る広島県道86号翠町仁保線(黄金山通り)のうち、千田廟公園(あるいは広島電鉄宇品線県病院前停留所)付近から広島南警察署前交差点付近までの区間は「桜土手」(さくらどて / 「桜の土手」とも)と呼ばれる。 江戸期の1663年に皆実新開が造成されて以来、久しくこの道が新開地の南限であった。宇品新開の造成を経て大正期の1916年から1920年にかけて宇品新開との境界線に堤防が築かれた時、土手道の両側に桜並木が植林されたことからこの道は桜土手と称されるようになり市内の桜の名所として知られた。現在でも、かつての堤防の上にある県病院前電停付近が前後の電停より若干高い位置にあるところに当時の名残がある。1941年(昭和16年)、土手は暁部隊により埋め立てに使用するため削り取られ、その後車道として整備された。第二次世界大戦末期の1945年6月、この桜土手に広島電鉄宇品線から桜土手引込線が360mにわたって敷設されて電車が疎開され、戦後しばらくの間も被爆車両が留置されていた。
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