柱上接地とアース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 00:17 UTC 版)
日本では変圧器の故障により一次側と二次側が混触した場合に需要家設備に高電圧がかかることを防ぐ目的で柱上接地が行われているが、単相三線式配線では中性線を接地している。 ただし日本では中性線 (N; Neutral) と保護接地 (PE; Protective Earth) を共用しPEN導体とするTN方式ではなく、中性線と保護接地が別々の基準電位点に接続されるTT接地方式を採用している点(詳細は接地#中性線と保護接地導体の関係を参照)、特に第1相と第2相の各100V負荷が平衡でない場合は不均衡分の電流が中性線に流れるため、中性線をアースの代わりにすることはできないし、変圧器の故障による高電圧からの保護を目的とした柱上接地と、機器の漏電による筐体への電圧の印加からの保護を目的とした保護接地とでは目的や保護対象が異なるため、柱上接地されているから保護接地が不要であることにもならない なお、アメリカ合衆国ではコンセントは接地極付きが標準となっており、安全対策は主として機器接地で行われている。
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