染料系インク
【英】dye ink
染料系インクとは、インクジェットプリンタなどで使用されているインクのうち、染料が水や油などの溶剤に溶けているタイプのインクのことである。
染料系インクは、用紙にインクを浸透させることで発色させる。透明度が比較的高く、インクを重ね合わせることで多彩な色を鮮やかに表現できるというメリットがある。ただし、普通紙に印刷するとインクのにじみが発生しやすく、高い印刷品質を得るためには高品質な印刷用紙が必要となる。また日光や水分にも弱い。
染料系インクに対して、染料が水や油などの溶剤に溶けず溶媒中を分散しているタイプのインクが、顔料系インクと呼ばれる。顔料系インクは高品質の印刷には向かないが、にじみが少ないので文字などの印刷に向いているとされる。
染料系インク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 21:13 UTC 版)
「インクジェットプリンター」の記事における「染料系インク」の解説
染料系のインクは被印字媒体に対して色素を染み込ませて色をつける。初期のインクジェットプリンターに採用され、現在でもインクジェットプリンター用のインクとして広く普及している。染料系インクの長所は以下の通りである。 色再現性が高い。 光沢が出やすい。 乾きやすい。 短所は以下の通りである。 耐水性が低い - 水に濡らすと、にじみが生じやすい。 耐光性が低い - 太陽光などが長時間当たると、色あせ(退色)を起こしやすい。 印刷後の色の変動が大きい - 色が落ち着くまで24時間程度必要 耐水性の低さに関しては、水性のマーカーペンで印字物をなぞるだけでにじみを発生させ、インクジェットプリンターの欠点として大きく取り上げられたこともあったが、近年は改良が進んでいる。また、耐光性についても、メーカーにより差はあるものの、インクの分子構造を工夫するなどして改良が加えられている。
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