松家仁之
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 14:32 UTC 版)
松家 仁之(まついえ まさし、1958年12月5日 - )は、日本の小説家、編集者、慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授。株式会社つるとはな取締役。[1]
来歴・人物
東京都生まれ。1979年、早稲田大学第一文学部在学中に『夜の樹』で第48回文學界新人賞佳作に選ばれ[2]、『文學界』にてデビュー。卒業後の1982年、新潮社に入社。1998年、海外文学シリーズ「新潮クレスト・ブックス」創刊。2002年、季刊総合誌『考える人』を創刊、編集長となる。2006年より『芸術新潮』編集長を兼務し、2010年6月退職[3]。2009年より慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授(2014年春まで)。[4]
2012年、『新潮』7月号に長篇「火山のふもとで」を発表し、小説家として再デビュー。単行本として刊行後、第34回野間文芸新人賞候補に挙がる。2013年、同作により第64回読売文学賞受賞。
2013年12月、『沈むフランシス』が「キノベス!2014」第4位に選ばれた。[5]
2018年、『光の犬』で芸術選奨文部科学大臣賞[6] 及び河合隼雄物語賞受賞。
2020年より三島由紀夫賞選考委員。
著書
- 『火山のふもとで』(2012年9月 新潮社 / 2025年1月 新潮文庫)
- 『沈むフランシス』(2013年9月 新潮社 / 2025年2月 新潮文庫)
- 『優雅なのかどうか、わからない』(2014年8月 マガジンハウス)
- 『光の犬』(2017年10月 新潮社 / 2025年3月 新潮文庫)
- 『泡』(2021年4月 集英社)
- 『天使も踏むを畏れるところ』(2025年3月 新潮社【上・下】)
共著
編著
- 『伊丹十三の本』(2005年4月、新潮社「考える人」編集部編)
- 『美しい子ども』編(2013年、新潮社、新潮クレスト・ブックス短篇小説ベスト・コレクション)
- アンソニー・ドーア、ジュンパ・ラヒリ、ナム・リー、リュドミラ・ウリツカヤ、ミランダ・ジュライ、クレメンス・マイヤー、ディミトリ・フェルフルスト、ウェルズ・タワー、ネイサン・イングランダー、ベルンハルト・シュリンク、アリス・マンロー著
脚注
- ^ 会社概要 - 株式会社つるとはな | Tsuru & Hana Co.
- ^ SPECIAL REPORT:キャンパスナウ:教育×WASEDA ONLINE
- ^ 松家仁之・星野直子トークイベント「星野道夫とアラスカ」 SWITCH PUBLISHING
- ^ つるとはなについて - 株式会社つるとはな | Tsuru & Hana Co.
- ^ 紀伊國屋書店「キノベス!2014」発表 | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
- ^ “祝 芸術選奨受賞!”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2020年9月15日閲覧。
- 松家仁之のページへのリンク