松シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 00:42 UTC 版)
「BONSAI」(1985)を初めとする松がモチーフのブロンズ及び鉄の作品群。最初の作品である「BONSAI」はブロンズ鋳造作品であった。この後に「全体ではなく部分から」というアドバイスを受け、苦心の末、編み出した技法が銅線の松葉を束ねた鉄線の小枝をユニットとし、鉄の枝に溶接していくというものであった。「Pine•Block」(1989)を小手始めとし、「OTOMI」(1990)では鉄板で出来た黒塀越しに、剪定された大きな枝ぶりの松というまさに典型的な日本の庭木のイメージを表現した。 『厳しい自然を再現するために幹や枝はサディスティックにゆがめられ、葉刈りされている筈なのだが、庭師が帰った後はかえって青空を背にあっけからんと涼しげだ。日本の伝統的美意識にあるとされるウェットな感じはここにはない。』(ART IN JAPANESQUE (O美術館):図録 作家アンケート:庭の松より)
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