東京天文台子午環中心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:01 UTC 版)
「日本経緯度原点」の記事における「東京天文台子午環中心」の解説
1892年(明治25年)に参謀本部陸地測量部が東京天文台の子午環の中心を日本経緯度原点とし、その経緯度・原点方位角を 緯度:北緯 35度39分17秒5148 経度:東経139度44分30秒0970 と定めた。緯度は肝付点、経度はチットマン点の数値から算出している。なお、原点方位角はさきの一等三角点「東京」での計測値から算出され、 方位角:156度27分30秒156(鹿野山に対して) となった。経緯度原点が定められたことにより、従来の一等三角点「東京」は廃止された。 1915年(大正4年)から1917年にかけ、グリニッジから地球の「西回り」「東回り」双方で経度を測定し、精度を向上させるための観測が行われた。この際に東京の観測地点となったのは、東京天文台の子午儀(「大子午儀」とも記される。子午環の東10mほどにあった計測装置)の中心であった。 1918年(大正7年)9月19日の文部省告示号外で、子午儀の中心経度が 東経139度44分40秒9と告示された。この数値から子午環中心の経度を算出すると、 経度:東経139度44分40秒5020 となる(日本経度原点の経度が修正された)。従来の経度数値と10秒405の差が生じたことになる。
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