村雨丸とは? わかりやすく解説

村雨 (架空の刀)

(村雨丸 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 00:36 UTC 版)

村雨(むらさめ)は、江戸時代後期の読本南総里見八犬伝』に登場する架空の村雨丸(むらさめまる)とも呼ばれる。


補注

  1. ^ 第19回。番作の遺訓の談では「仇を斬り、刃が血塗れば、水がますますほとばしり、拳に」つたってこぼれおつ様が、梢に当たる村雨を風が払うごとくであるから[5]
  2. ^ 凝視していた信乃には「七星の紋」が煌めくごとくあった。刀は「邪を退け、妖を治めて、千載の宝と称す」ものであり、中国の太阿・龍泉や、抜丸・蒔鳩・小烏鬼丸などの日本刀にひけをとらないと見えた。同じような名刀との比較は、犬山道節も第45回で口にしているが、「龍尾(たつのお)」という刀が加わっている。
  3. ^ 番作が長年のあいだ成氏に献上しなかったのは、姉を憚ったこともあるが、亡父から永寿王(成氏)に献じろと言う明確な指示がなかったことも理由である、と述懐した。
  4. ^ 第24回の末尾に注釈があり、神宮村は、馬琴によれば王子村より17、8町北に位置し、旧名は梶原堀之内とある。
  5. ^ 信乃が悪戦苦闘したのは、蟇六は水中でもがくかのようにかこつけて信乃を溺死させようとし、舵取りの土太郎(どたろう)も加担したからである。信乃は、殺害行為は認識したが、暗闇ゆえに刀の確認を怠り、すり替えに気づかなかった
  6. ^ 道節は、寂寞道人肩柳(じゃくまくどうじんけんりゅう)という名の老人を騙り、見物人を集めて、火のなかに飛び込んで入定する(即身仏となる)と吹聴してお布施を集めていた。火坑から現れたのは、見違える姿の若侍だった。
  7. ^ この戦いでは、額蔵の護り袋(「義」の数珠玉が入っている)の紐がふしぎと道節の太刀の緒にからみつき、道節の瘤を斬ると、中から「忠」の数珠玉が飛び出て額蔵の掌中におさまる。このことから同じ同名の一人と知れる。何かの因縁を感じ、気にはなるが、滸我まで急いて信乃が携えるのは偽刀だと報せるのは見送る。
  8. ^ 四犬士に、荒芽山にいる自分の妻を頼れと勧めたのは船頭の矠平(やすへい)こと姨雪世四郎であるが、世四郎は犬山家の家臣であり、世四郎の妻は犬山道節の乳母であった。
  9. ^ 道節は、火遁の術を断とうと決意し、巻物を焼却したばかりだったので術が使えなかった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 第15回。幸田露伴 1911, 仁の巻、233–248頁
  2. ^ a b c d e f g h i j 第24回。幸田露伴 1911, 仁の巻、383–403頁
  3. ^ 第15回。作中、大塚匠作による説明[1]
  4. ^ 第24回。網乾左母二郎。[2]
  5. ^ a b c d e f g h 第19回。幸田露伴 1911, 仁の巻、301–320頁
  6. ^ a b 第30回。幸田露伴 1911, 仁の巻、498–510頁
  7. ^ a b 第51回。幸田露伴 1911, 礼の巻、3–16頁; 忠見 1912, 2、211–247頁
  8. ^ 第16回。幸田露伴 1911, 仁の巻、248–269頁
  9. ^ a b c 第18回。幸田露伴 1911, 仁の巻、283–301頁
  10. ^ 第25回。幸田露伴 1911, 仁の巻、403–424頁(406頁)
  11. ^ 恋慕する浜路が、秘かに簸上宮六(ひかみきゅうろく)と婚姻させられると聞いて、亀篠・蟇六夫婦が自分にめあわせてもよい、とほのめかしたのが偽りと痛感し、実力行使で浜路を奪うことにした。おりしも浜路は婚姻が嫌で、縊死自殺を図っているところを左母次郎に見つかった。
  12. ^ a b c 第27回。幸田露伴 1911, 仁の巻、437–462頁
  13. ^ a b 第28回。幸田露伴 1911, 仁の巻、462–477頁
  14. ^ a b 第44回。幸田露伴 1911, 義の巻、248–269頁; 忠見 1912, 2、61–82頁
  15. ^ 第45回。幸田露伴 1911, 義の巻、248–269頁; 忠見 1912, 2、82–103頁
  16. ^ 第47回。幸田露伴 1911, 義の巻、305–328頁; 忠見 1912, 2、120–144頁
  17. ^ 第50回。幸田露伴 1911, 義の巻、368–385頁; 忠見 1912, 2、190–206頁
  18. ^ a b c 幸田成友 著成友、日葡協会 編『日葡通交論叢』、協和書房、5, 16–17 (注12)頁、1943年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1041583 ; 資料に「冶工津田助廣事蹟」(刀劎會誌203號)、新刀名作集附圖104–106頁を挙げる。
  19. ^ 金光仁三郎 『知っておきたい 伝説の武器・防具・刀剣』西東社、2008年、143頁。ISBN 4791682998https://books.google.co.jp/books?id=rvhw-MK5onQC&pg=PA143 
  20. ^ 「マニアックインタビュー ロバート・ウッドヘッド氏に聞く」、『ウィザードリィ プレイヤーズ フォーラム Vol.1』アスキー〈アスキームック〉、1992年6月、p.17


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村雨丸(むらさめまる)

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境界線上のホライゾン」の記事における「村雨丸(むらさめまる)」の解説

剣砲型。武神用と個人用一対。現所有者里見・義康大小双方連動すれば“八房”操れる。八徳を持つ者にしか抜けない由来は、あまりの威力大気爆ぜ水蒸気集まり雨が降ることから。

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