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杉山康彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/05 15:10 UTC 版)

杉山 康彦(すぎやま やすひこ、1924年5月7日2005年9月30日)は、日本日本文学者

専門は日本文学、文学・言語表現論。

和光大学名誉教授。元和光大学学長

人物・略歴

広島県広島市生まれ(父母の原籍は岐阜県)。愛知県第一中学校に1年通学後、東京陸軍幼年学校(42期)に進学。陸軍予科士官学校を経て、1944年4月に陸軍士官学校(57期)を卒業[1][2]少尉に任官し近衛歩兵第三聯隊へ配属される。その後、スマトラ島インドネシア)に中隊長として赴任[3]中尉に任官後、陸軍士官学校区隊長(教官)を命ぜられ、日本への帰還途中にサイゴン(現ホーチミン市)にて終戦を迎える[4][5]
サイゴンの日本軍司令部にて、敗戦処理に当たったのち、1946年8月に帰還。

1947年4月、東京大学文学部国文学科入学。
大学在学中に益田勝実難波喜造とともに「日本文学史研究会」を結成し、1949年にガリ版刷りの雑誌『日本文学史研究』を創刊[6][7]
1950年3月、東京大学文学部国文学科卒業。
1950年4月、東京大学大学院に進学するとともに、専修大学図書館司書就任。
1954年4月、専修大学講師就任、図書館司書兼務。
1966年4月、和光大学開学に伴い、和光大学人文学部に助教授として就任。
1968年4月、和光大学人文学部教授就任。
1978年6月20日、レニングラード大学(現サンクトペテルブルク大学)東洋学部日本語科創立80周年記念行事において客員教授として、「ロシア・ソビエト文学と日本文学」について講演[8]
1982年1月、「核・安保を考える会」を立ち上げ、学内の教員等と『核・安保を考える』を創刊[4][5]
1984から1987年まで、日本文学協会委員長[8]
1988年10月から11月にかけて、北京外語学院(現北京外国語大学)にて客員教授として「日本文学史」について集中講義[8]
1992年、第21回川崎市文化賞受賞[5][9]
1993年4月から1997年3月まで、和光大学学長[5][10][11]

1995年3月に和光大学 教授を定年退職。

1995年4月、和光大学名誉教授。

1995年から1997年まで和光大学総合文化研究所所長[12]
2005年9月30日、心不全のため 81 歳にて永眠[5][13]

著書

  • 『芸術と疎外 ― リアリズムの論理 ― 』 紀伊國屋書店〈紀伊國屋新書〉1964

   /新装版1980/精選復刻紀伊國屋新書1994/eBook 精選復刻紀伊國屋新書 NetLibrary 2006

  • 『読書と人生 ― 自立的読書のすすめ ― 』 三一書房〈高校生新書〉1966 装丁・カット 杉山逸子
  • 『散文表現の機構』 三一書房 1974
  • 『ことばの藝術-言語はいかにして文学となるか-』大修館書店 1976 カット 杉山逸子
  • 『川崎の文学を歩く』 多摩川新聞社 1992

共著書

脚注

  1. ^ 『陸軍士官学校』秋元書房 1970
  2. ^ 『陸軍士官學校名簿(陸士・航士・陸経・陸幼・軍官)』第Ⅱ巻 50期以降 陸軍士官学校名簿編纂会 1982
  3. ^ 『戦火の中の青春』和光学園戦争記録編集委員会編 民衆社 1983
  4. ^ a b 『平和人物大辞典』鶴見俊輔監修 2006
  5. ^ a b c d e 『現代物故者事典2003~2005』日外アソシエーツ株式会社 2006
  6. ^ 『日本文学史研究』国立情報学研究所書誌番号(NCID)AN0019722X
  7. ^ 『益田勝実の仕事2』鈴木日出男編 ちくま学芸文庫 2006
  8. ^ a b c 『和光につどう教師たちのプロフィール1993年度』和光大学 1994
  9. ^ 川崎市文化賞これまでの受賞者(平成4年度・第21回~令和2年度・第49回)
  10. ^ 和光大学の歩み―沿革―
  11. ^ 和光大学
  12. ^ 『東西南北 総合文化研究所十年誌 : 1995-2005』和光大学総合文化研究所, 2006.1
  13. ^ 『朝日新聞』2005年10月3日朝刊



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