杉 興運とは? わかりやすく解説

杉 興運(すぎ おきかず) ????~1551

弾正忠 豊後
◇父:興長
 周防・大内氏臣。筑前守護代。九州方面前線司令官役を務める。1530年当主義隆の命で、少弐資元攻めるが敗退。義隆の信任厚く大内重臣陶隆房とも度々衝突し、隆房謀反の因の一つとなったという。隆房謀反の際には、義隆と共に殉じた。 

杉興運

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 04:13 UTC 版)

 
杉 興運
時代 戦国時代
生誕 生年不詳
死没 天文20年(1551年
別名 通称:弾正忠、豊後守
官位 従五位下太宰少弐
幕府 室町幕府
主君 大内義隆
氏族 杉氏
父母 父:杉興長
隆景
テンプレートを表示

杉 興運(すぎ おきかず/おきゆき)は、戦国時代武将周防国長門国を本拠とする大内氏の家臣。杉興長(おきなが)の子、応永の乱で活躍した杉豊後入道重運の子孫[1]。「興」の字は父同様、大内義興から偏諱を賜ったものである。

生涯

周防国の大名・大内義隆(義興の子)に仕えて、筑前守護代を務めた[2]。居城は若杉山城主[3][1]。 1513年時点では興長が挙状を発給している[4]

享禄3年(1530年)には義隆の命を受けて大内軍を率いて少弐資元を攻めるが(田手畷の戦い)、資元の家臣であった龍造寺家兼の機略の前に一敗地にまみれた。その後も大友氏などと交戦し、北九州の大内軍を任されていたと言う。

天文19年(1550年7月17日、従五位下に叙位(この時点で豊後守)[5]22日に太宰権少弐となる[5](『大内義隆記』『大内義隆記』の異本では「太宰少弐」)。

天文20年(1551年)、陶隆房(のちの晴賢)が謀反を起こした際には大内義隆に従ったが、義隆が大寧寺で自害した後、自身も九州糟屋浜において義隆に殉じて自害したという記録[8]と、陶軍と戦い討ち死にした記録[9]と、義隆と同行し共に切腹した記録[10]があり、定かではない。

脚注

  1. ^ a b c 『大内義隆記』異本
  2. ^ 『肥陽軍記』
  3. ^ 『大内義隆記』
  4. ^ 『福岡市史資料編中世1市内所在文書』西区青木文書4
  5. ^ a b 歴名土代群書類従22巻419頁収録、内外書籍
  6. ^ 『続本朝通鑑参取』
  7. ^ 歴名土代』では9月死去とする。『続本朝通鑑参取』は津屋邑で死去とする。
  8. ^ 『大内義隆記』[1][6][7]
  9. ^ 陰徳太平記
  10. ^ 『中国治乱記』

参考文献


「杉 興運」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「杉 興運」の関連用語

杉 興運のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



杉 興運のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
戦国武将覚書戦国武将覚書
Copyright (C) 2025 戦国武将覚書 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの杉興運 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS