本田幸夫とは? わかりやすく解説

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本田幸夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 17:12 UTC 版)

本田 幸夫(ほんだ ゆきお、1956年 - )は、大阪府出身の日本のロボット工学者[1]工学博士(大阪府立大学)。東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター(RACE)特任研究員。大阪工業大学ロボティクス&デザインセンター(RDC)初代所長・ロボティクスデザイン工学部ロボット工学科元教授。元大阪大学大学院医学系研究科招聘教授。元関西経済連合会関西次世代ロボット推進会議幹事長。新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)技術委員。ロボット革命イニシアティブ協議会評議員。日本医療研究開発機構AMED)課題評価委員[2][3]。アルボット(産業技術総合研究所AIST発ベンチャー企業)元CEO[4]

専門は、ロボット工学制御システム工学(特にモータアクチュエータ)、生活支援工学・医療福祉工学

略歴

1980年神戸大学工学部計測工学科卒業。同年、日本電装(現デンソー)入社。1989年松下電器産業(現パナソニック)モータ技術研究所にて、主にモータ制御システムの研究に従事。その後、マレーシア松下モータ経営責任者を経て、モータ社CTO、本社R&D部門ロボット事業推進センター長、理事などを歴任。その間、大阪府立大学大学院にて工学博士号を取得[5]。同大学大学院客員教授、大阪大学大学院医学系研究科招聘教授などを経て、2013年大阪工業大学工学部に着任、ロボット工学科教授[6]。 2014年日本医療研究開発機構ロボット介護機器開発・導入促進事業プロジェクトスーパバイザーを兼務。2017年大阪工業大学ロボティクスデザイン工学部ロボット工学科教授。2020年大阪工業大学退官(定年退職)。

大阪工業大学では、ロボティクス&デザインセンター(RDC)初代所長も務め、産学連携オープンイノベーションを推進し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と協力した日本初の「ロボットサービス・ビジネススクール」の立ち上げや[7][8][9]、「ロボット革命」の牽引役として積極的なメディア出演(NHKクローズアップ現代週刊ダイヤモンドなど)[10][11][12]、海外啓蒙活動(特に中国)を行い、同大学のロボット工学におけるプレゼンス向上に貢献した[13][14][15]

退官後は2020年4月より、東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター特任研究員を務める[16]

主な所属学会は、日本ロボット学会、日本生活支援工学会、電気学会IEEEなど。

主な著書

  • 「埋込磁石同期モータの設計と制御」(共著、オーム社2001、学術書)
  • 「モータ技術実用ハンドブック」(共著、日刊工業新聞社2001、学術書)
  • 「ロボット革命: なぜグーグルアマゾンが投資するのか」(単著、祥伝社2014)[17]
  • 「人類なら知っておきたい人工知能の今と未来の話」(監修、PHP出版2016)

主な受賞

  • 科学技術庁注目発明賞「多層リラクタンスモータ」(2000)
  • 電気学会優秀技術活動賞 技術報告賞「応用面から見たリラクタンストルク応用電動機の開発動向」(2004)
  • 第54回電気科学技術奨励賞「最適磁束制御による高効率埋込磁石形同期モータ(IPMSM)の開発と実用化」(2006)
  • 第4回ロボット大賞日本機械工業連合会会長賞「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」(2011)
  • 第5回ロボット大賞経済産業大臣賞「生活支援ロボットソリューション事業の推進」(2012)

主な研究

脚注

  1. ^ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784396113940
  2. ^ https://www.jtca.org/symposium/2016/lecture.html
  3. ^ http://oithonda123.html.xdomain.jp/contents01.html
  4. ^ https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00426087?gnr_footer=0007629
  5. ^ https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000331474-00
  6. ^ http://www.ostec.or.jp/ostec_wp/pdf/HOworkshop.pdf
  7. ^ https://www.nedo.go.jp/events/CD_100032.html
  8. ^ https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100612.html
  9. ^ https://www.oit.ac.jp/rdc/nedo/#slider/4
  10. ^ https://web.archive.org/web/20160504122504/https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3683/index.html
  11. ^ https://diamond.jp/articles/-/54285
  12. ^ https://www.sbbit.jp/article/cont1/32566
  13. ^ http://www.iamt.cas.cn/zxzx/gzdt/201803/t20180301_399184.html
  14. ^ http://union.china.com.cn/zhtj/txt/2016-06/15/content_8833222.htm
  15. ^ https://www.ticpsh.com/news_show/167.html
  16. ^ 東京大学人工物工学研究センター (RACE)”. race.t.u-tokyo.ac.jp. 2020年5月8日閲覧。
  17. ^ https://newswitch.jp/p/1703
  18. ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/46/3/46_139/_article/-char/ja/
  19. ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/38/2/38_38_159/_pdf/-char/ja
  20. ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/38/8/38_38_688/_pdf/-char/ja
  21. ^ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/31/8/31_31_797/_pdf/-char/ja



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