本来なら難読地名となる地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 02:06 UTC 版)
「難読地名」の記事における「本来なら難読地名となる地名」の解説
難読地名としての条件を満たしていても、その地名の読み方を誰もが知っている、つまり固有の地名としての認知度が高く、読めることが一般常識となっているため、難読地名として扱われない地名もある。希な文字を使う例としては「塩竈」「岐阜」「大阪」「愛媛」「埼玉(本来の読みである「さきたま」の方が知名度が低い)」など、希な読みをする例としては「札幌(さっぽろ)」「稚内(わっかない)」「弘前(ひろさき)」「神戸(こうべ。他にも、「かんべ」「ごうど」と読む事例有)」「大分(おおいた。同様に「だいぶ」と読む事例有)」「別府(べっぷ・べふ。その他希な読み方をする事例有)」「博多(はかた)」などがある。 また、難読地名と言われる地名であっても、昔からその地域に住んでいる住民たちは特に難読地名とは思っておらず、外部の人間から指摘されて初めて難読地名だと分かるような例も少なくない。たとえば、宮城県出身で著名な漫画家になった小野寺章太郎は、故郷の石森町(いしのもりちょう)にちなんで長らく「石森(いしのもり)章太郎」というペンネームを使っていたが、石森の読み方を知らない全国の読者や出版社の関係者からは「いしもり」としか呼ばれなかったため、やむを得ずデビュー30周年を迎えた1985年からペンネームを「石ノ森章太郎」に変更し、ようやく「いしのもり」と呼んでもらえるようになったというエピソードがある(石ノ森章太郎の項目を参照)。
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