本来の「先帝」の意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 07:02 UTC 版)
「先帝」とは本来は、「先代の帝(天子)」すなわち「現在の帝よりも前に在位した帝」(必ずしも直前(一代前)の帝という意ではない。)という意味だけを持っていた語であり、先の世の優れた帝、というニュアンスが込められているともされる。しかしながら、多くの天皇が生前に譲位し、その後「院」と呼ばれるようになってから崩御するようになると、「先帝」とは「過去の天皇のうち、在位中または譲位後まもなくに崩御したため「院」と呼ばれることの無かった天皇」を指すようになったとみられている。実在の天皇の例で見ると、醍醐天皇は譲位後まもなく崩御したために『後撰和歌集』詞書などにおいて「院」と呼ばれることなく「先帝」と呼ばれている。
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