本書の発行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 08:25 UTC 版)
「妻に捧げた1778話」の記事における「本書の発行」の解説
同2002年頃、ある出版社から、妻について本を書くことの提案があった。眉村への注文は「苦労話や泣ける話」であり、妻のためのショートショートは収録できないとのことであった。眉村はそうした題材が苦手であり、妻も納得しないと考えられたことから、この話を断った。その少し後に新潮社から声があり、同社は眉村の自由な作風に理解を示していたこと、ショートショートの収録も許されたことから、眉村はこの話を受けることにした。 三回忌の直前、約5年間にわたって綴られたこのショートショートから19話を抜粋、闘病や夫婦生活の様子を加筆した上で『妻に捧げた1778話』として出版された。この題名について眉村自身は、「病気の妻を慰めるとか面白がらせるというのは二の次」であり、妻も「私の慰めのために書くならやめて」と言っていたことから、「ちょっと違うな」と語っている。 その後の眉村は、本書の執筆の過程、妻を看病して過ごしていた生活のことについて、講演も行っており、執筆を続けることができたのは、書いている間は妻の病気を忘れられたからであり、「生きろと応援されていたのは私の方だったのかもしれない」と語っている。
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