本山コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 07:16 UTC 版)
本山コレクションは、大阪毎日新聞社社長を務め、関西大学評議員でもあった本山彦一が収集した考古資料のコレクションで、重要文化財2件(16点)、重要美術品12点を含む。コレクションの前身は、幕末から明治にかけて活動した政治家・洋学者で東京人類学会初代会長を務めた神田孝平(たかひら)のコレクションを引き継いだものであった。神田の収集品には、重要文化財の石枕(奈良県天理市出土)、埼玉県熊谷市上中条(かみちゅうじょう)出土の人物埴輪、青森県亀ヶ岡遺跡出土の土偶などが含まれる。これに、本山自身が収集した日本各地と一部国外のものを含む考古資料もコレクションに加わった。本山自身の収集には重要文化財の河内国府遺跡(こういせき)出土品が含まれる。このほか、木村蒹葭堂(江戸時代後期の文人・本草学者)や柏木貨一郎(明治時代の工匠・古美術鑑定家)旧蔵の石器もある。このように、本コレクションは広範な時代と地域にわたる考古資料を含み、学史的に重要な遺物を含むことから、その学術的価値が高く評価され、2011年に「本山彦一蒐集考古資料18,945点」として国の登録有形文化財に登録された。
※この「本山コレクション」の解説は、「関西大学博物館」の解説の一部です。
「本山コレクション」を含む「関西大学博物館」の記事については、「関西大学博物館」の概要を参照ください。
- 本山コレクションのページへのリンク