木製車グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 00:27 UTC 版)
1938年8月に入線したグループ(デハ306 - 308)は、後位に運転台を増設したのみで鉄道省時代のモニター屋根木造車体のまま使用され、便所やボックスシートの装備はなく、3扉ロングシートのままであった。側面窓配置はd2D121D121D2、総定員は100人(うち座席48人)である。旧番号は、モハ1033・1035・1036で、いずれも1911年(大正10年)汽車製造東京支店製の旧デハ33500形である。 1943年の国有化後も飯田線南部で使用されたが、306が1945年(昭和20年)2月17日に三河槙原 - 三河川合間で落石に乗り上げて宇連川に旧伊那電気鉄道サハユニフ100とともに転落、大破して廃車となり、残る2両は1952年7月まで使用され、大井川鉄道(現・大井川鐵道)に払下げられている。 各車の番号の変遷は次のとおりである。 鉄道省デハ33512(1922年) → モハ1033(1928年改番) → 三信鉄道デ306(1938年譲渡)→ 鉄道省デ306(1943年買収) 鉄道省デハ33509(1922年) → モハ1035(1928年改番) → 三信鉄道デ307(1938年譲渡)→ 鉄道省デ307(1943年買収) 鉄道省デハ33510(1922年) → モハ1036(1928年改番) → 三信鉄道デ308(1938年譲渡)→ 鉄道省デ308(1943年買収)
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