朝鮮における疫鬼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 05:44 UTC 版)
朝鮮半島ではさまざまな疫病の疫鬼(鬼神)に対し、名がつけられたり対応した月日が定められたりしている。それぞれに対処法などもあり、巫覡(民間の道士など)や家族がそれをおこなっていた。 冬至の日に豆粥を炊いて門や壁に塗る、また大晦日の日暮れどきに毛を焼くなどの儀式をおこない、鬼神たちを除去するという習俗も見られた。前者は疫病をもたらす鬼神たちが豆を嫌う点からである。 特に豆は小豆(あずき)がよいとされており冬至の日には小豆粥が各地で食されていた。小豆の赤い色が鬼神たちの嫌う色であるという点がその理由として広く伝承されている。赤い色彩が鬼の嫌うところであるという点が強調されているためか、冬至の時期に喪中にあたる家では、家にとどまっている鬼(霊魂)が粥を食べるのに支障が無いようにと小豆をさけて緑豆粥をつくるという伝承も存在する。
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