有色人種モデルの起用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 09:09 UTC 版)
「イヴ・サン=ローラン」の記事における「有色人種モデルの起用」の解説
生前、親交の深かったナオミ・キャンベルは「彼はファッションの王様だった」と語っている。また、イヴが亡くなった際に「私が彼に『イヴ、私はヴォーグ誌の表紙になれないわ。黒人の女の子を起用しないみたいなの』って言ったら、彼は『僕にまかせておいて』って答えてくれたの」というエピソードを明かしている。実際に後日、ナオミは黒人モデルとして初めて仏版ヴォーグ誌の表紙を飾った。 このことから、「彼はプレタポルテを生みだし、初めてランウェイに有色人種を起用した。私のキャリアにおいて、極めて重要な人物よ。初期の仕事のひとつを与えてくれた人でもあるの」と感謝の言葉を述べている。 ナオミ以外にも初期の黒人スーパーモデル、ムーニアはフランスのラジオ局のインタビューに対し「彼のおかげで、肌の色に対する誇りをもつことができた」とコメント。アフリカ出身のダイヤ・グェイェもイヴの協力によって国際的なキャリアをスタートすることのできたモデルの1人であり、「彼は天才だった。世界全体にとって大きな損失よ。兄というよりも、父のようだったわ」と死を悼んだ。 日本人では1990年代に川原亜矢子を起用し、パリ・コレクション以外にもワールドカップのショーなどに登場させた。ローランの人生を描いたドキュメンタリー映画『イヴ・サンローラン』にも川原は登場している。
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