最後のステージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:49 UTC 版)
「ルチアーノ・パヴァロッティ」の記事における「最後のステージ」の解説
2006年のトリノオリンピックの開会式では『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を歌い、オリンピック開会式の掉尾に花を添えたが、これがパヴァロッティにとって人生最後のステージとなった。 しかしのちに、このトリノでのパフォーマンスは実際には生演奏ではなく、1週間前に録音された物であったと、パヴァロッティの旧来の友人であり、このステージでも指揮を務めた指揮者、レオーネ・マジエラがその著書『Pavarotti Visto da vicino(近くで見たパヴァロッティ/日本未出版)』の中で明かした。 レオーネはその中で「オーケストラは、聴衆のために演奏する振りをしました。私は指揮をする振りをしました。また、ルチアーノは歌う振りをしました。その効果は素晴らしかった」と述べている。この件について、日本のニュースでは録音であった事が明かされたというその事実のみが端的に伝えられたが、直後の個人のブログやネット上の掲示板の書き込みなどでは、この書籍がいわゆる暴露本の類としての扱いを受ける事も多く、しばしば著者に対して批判的な反応が見られた。 また、マネージャーであったテリー・ロブソンは、パヴァロッティ自身が2月の夜遅くに零下の寒空の中で歌う事は困難であろうと、オリンピック委員会の招待を何度か断ったのだが、最終的には委員会があらかじめ歌のパートをレコーディングするようパヴァロッティを説得したと述べている。
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