曽我佳城シリーズとは? わかりやすく解説

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曾我佳城シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 04:01 UTC 版)

曾我佳城シリーズ』(そがかじょうシリーズ)は、泡坂妻夫による推理小説のシリーズ。

概要

若くして引退した美貌の女流奇術師・曾我佳城[1]が探偵役となり、事件を解決していく。

小説家でありながら、マジシャンという顔も持つ作者だからこそ成しえたシリーズである。シリーズ全22作は、1980年から20年にわたって執筆され、2000年に完結した。

2000年に出版された『奇術探偵 曾我佳城全集』は『このミステリーがすごい!2001年版』国内部門第1位、2001年版「本格ミステリベスト10」第1位を獲得した。

単行本『奇術探偵 曾我佳城全集』は既刊分と新作をあわせた一冊本で刊行されたが、講談社文庫版は配列を変えて2冊に再編集されたため、『天井のとらんぷ』『花火と銃声』に続く作品を重複なしで入手することはできない。2020年発売の創元推理文庫版(全2冊)は講談社文庫版を底本にしているが、発表順に戻されている。

作品一覧

  • 数字は、その短編集の収録順番。
題名 初出誌 天井のとらんぷ 花火と銃声 奇術探偵
曾我佳城全集
奇術探偵
曾我佳城全集
秘の巻
奇術探偵
曾我佳城全集
戯の巻
奇術探偵
曾我佳城全集
奇術探偵
曾我佳城全集
備考
収録話数 8 7 22 11 11 11 11
出版社 講談社 東京創元社
天井のとらんぷ 小説現代
1980年5月号
1 1 2 1
シンブルの味 小説現代
1980年8月号
2 2 6 2
空中朝顔 小説現代
1980年11月号
3 3 1 3
白いハンカチーフ[2] 小説現代
1981年4月号
4 4 4 4
バースデイロープ 小説現代
1981年11月号
5 5 4 5
ビルチューブ 小説現代
1982年3月号
6 6 7 6
消える銃弾 小説現代
1982年11月号
7 7 3 7
カップと玉[3] 小説現代
1983年4月号
8 8 6 8
石になった人形 小説現代
1983年8月号
1 9 3 9
七羽の銀鳩 小説現代
1984年5月号
2 10 8 10
剣の舞 小説現代
1984年12月号
3 11 9 11
虚像実像 小説現代
1985年7月号
4 12 10 1
花火と銃声 小説現代
1986年1月号
5 13 2 2
ジグザグ 小説現代
1986年12月号
6 14 5 3
だるまさんがころした 小説現代
1988年7月号
7 15 8 4
ミダス王の奇跡 小説現代
1990年11月号
16 1 5
浮気な鍵 小説現代
1991年7月号
17 5 6
真珠夫人 小説現代
1992年6月号
18 11 7
とらんぷの歌 小説現代
1993年3月号
19 7 8
百魔術 メフィスト
2000年1月号増刊
20 9 9
おしゃべり鏡 21 10 10
魔術城落成 22 11 11

書籍

出版年 タイトル 出版社 文庫名等 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン 備考
1983年
6月5日
天井のとらんぷ
曾我佳城の名推理
講談社 講談社ノベルス(新書判)
アE-01
214 4061810685 山田維史
1986年
8月8日
天井のとらんぷ 講談社 講談社文庫 解説:山本秀樹 318 978-4-06-183807-9 装丁:菊地信義
装画:高井研一郎
[4]
1988年
6月1日
花火と銃声
トリックの名人が放つ読者への罠
講談社 講談社ノベルス(新書判) 258 978-4-06-181364-9 装丁:熊谷博人、
装画:大西洋介
1992年
8月11日
花火と銃声 講談社 講談社文庫 解説:繩田一男 312 978-4-06-185114-6 装丁:岸顯樹郎、
装画:高井研一郎
2000年
6月30日
奇術探偵 曾我佳城全集 講談社 単行本(四六判) 560 978-4-06-210189-9 前2集の収録作品と未刊行作品との合本
2003年
6月13日
奇術探偵 曾我佳城全集
秘の巻
講談社 講談社文庫
あ22-7
解説ートリック坂をいつまでも:松田道弘 512 978-4-06-273760-9 紋章匠:泡坂妻夫、
カバーデザイン:祖父江慎+阿部聡(cozfish)
2003年
6月13日
奇術探偵 曾我佳城全集
戯の巻
講談社 講談社文庫
あ22-8
あとがき:泡坂妻夫、
解説:長谷部史親
544 978-4-06-273761-6 紋章匠:泡坂妻夫、
カバーデザイン:祖父江慎+阿部聡(cozfish)
2020年
1月22日
奇術探偵 曾我佳城全集
東京創元社 創元推理文庫
M-あ-1-14
464 978-4-488-40224-2 装画:早川洋貴、
装幀:柳川貴代
2020年
1月22日
奇術探偵 曾我佳城全集
東京創元社 創元推理文庫
M-あ-1-15
あとがき:泡坂妻夫、
解説:米澤穂信
506 978-4-488-40225-9 装画:早川洋貴、
装幀:柳川貴代

登場人物

曾我 佳城(そが かじょう)

  若くして引退した美貌の女流奇術師。

竹梨 警部(たけなし けいぶ)

  警視庁捜査一課の刑事。

串目 匡一(くしめ きょういち)

  奇術師志望の少年。

社家 宏(しゃけ ひろし)

  奇術材料店「機巧堂」の経営者。

時田 道定(ときた みちさだ)

  世話好きな奇術関係者。

艮 三郎(うしとら さぶろう)

  新進気鋭の奇術師。鳩使いの名手。

ジャグ 小沼田(じゃぐ こぬまた)

  奇術師。艮三郎の弟子。

脚注

  1. ^ エッセイ集『ミステリーでも奇術でも』に、エッセイ「曾我佳城の誕生」が収録されている。
  2. ^ 初出時の表題は「藤形少女歌劇団附属音楽学校寮集団中毒事件の真相!?」
  3. ^ 初出時の表題は「曾我佳城の大暗号」
  4. ^ エッセイ集『ミステリーでも奇術でも』に、『天井のとらんぷ』文庫化に関するエッセイ「名探偵は女奇術師」が収録されている。




曾我佳城シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:42 UTC 版)

泡坂妻夫」の記事における「曾我佳城シリーズ」の解説

天井のとらんぷ1983年6月 講談社ノベルス / 1986年8月 講談社文庫花火と銃声1988年6月 講談社ノベルス / 1992年8月 講談社文庫奇術探偵 曾我佳城全集2000年7月 講談社 / 2020年1月 創元推理文庫上・下】)上2冊の合本+数編の短編本シリーズ完結編となる短編を含む) 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻(2003年6月 講談社文庫奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻(2003年6月 講談社文庫)『奇術探偵 曾我佳城全集』の分冊文庫化収録順が単行本及び創元推理文庫版と異なっている。 詳細は「曾我佳城シリーズ」を参照

※この「曾我佳城シリーズ」の解説は、「泡坂妻夫」の解説の一部です。
「曾我佳城シリーズ」を含む「泡坂妻夫」の記事については、「泡坂妻夫」の概要を参照ください。

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