書籍出版物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:28 UTC 版)
書籍出版物の場合、『再販価格×印刷部数(若しくは実売部数)×「一定割合」』の印税が出版社から著者に支払われる。「一定割合」は設定値は法律で定められているわけではなく、自由である。つまり著者と出版社の間の相談によって、一応は自由に設定できるのだが、実際には、ありがちな値、通常の値、つまり「相場」のようなものがある。大手出版社の場合、印税の通例(ありがちな設定、あるいは「相場」)は、消費税を除いた書籍価格の10%ではある。中小出版社や文庫本・部数の見込めない新人作家やライターの場合は10%を切ったり(最低保障が5%)、流行作家では3%加算されたりと変動する。無論、著者と出版社の間で交渉して、任意の値に設定することもできる。 印税には、発行印税と売上印税の2種類がある。出版物は通常、出版取次を通じて買戻条件付販売形態を採るので、両者には差異が生ずる。最近では、著者に有利とされる発行印税から、版元に有利とされる売上印税に移行しつつある。電子書籍で出版された場合は、上記とは異なる。
※この「書籍出版物」の解説は、「印税」の解説の一部です。
「書籍出版物」を含む「印税」の記事については、「印税」の概要を参照ください。
- 書籍・出版物のページへのリンク