曳子と曳子組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 23:43 UTC 版)
曳子の衣装は、いわゆる火消し装束といわれるもので肉襦袢(にくじゅばん 地元では「にくじばん」という)や長法被、およびハチマキは町内毎にデザインが異なり意匠と工夫が凝らされている。中でも他所の祭りでは、通常は法被(ハッピ)と呼ばれる肉襦袢は、羽二重(はぶたえ)という正絹の2枚重ねの生地で出来いる。 唐津くんちに登場する14台の曳山は、各々14の町がそれぞれの組織を通じて運営している。14の組織は全て自らの町及び曳山に誇りを持ち、伝統を重んじ、後継者の育成に心をくだいている。また、唐津くんち本番の3日間のみならず、年間を通じての様々な行事を通してお互いの結束を固め、親睦を深める事により統制のとれた、かつ盛り上がりのある祭りを目指している。 曳子組織の年間行事には、1月の初囃子をはじめ、春の親睦スポーツ大会、各町がそれぞれのスケジュールで行う夏の幕洗い行事等が代表的であるが、個別に毎月の会合を行い、町内のレクレーションを企画、実行したり清掃ボランティア活動をしたり商店街のある町は様々なイベントを行っている。つまり町の中で生活する為の主な働き手がそのままその町の曳山の主役になっているのである。
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