時代表象となった空き地の土管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 14:28 UTC 版)
「土管」の記事における「時代表象となった空き地の土管」の解説
藤子不二雄の漫画『ドラえもん』や赤塚不二夫『おそ松くん』などで、市街地に空き地があり土管が置かれている風景が描かれ、子供たちが野球などで、そこで遊ぶ独特の描写が繰り返し描かれている。このシーンは、太平洋戦争が終わり昭和30年代から40年代(1955年 - 1975年)に訪れた平和で牧歌的な希望ある日本の象徴として描かれている。戦争がなくなり、将来に希望があり、日本社会が進む楽園的な象徴として「土管のある空き地」が使用された。子供たちも含めた街のコミュニティが豊かにあり、住民の広場としての空き地があって土管がある。日本がまだ基礎インフラも十分にできておらず下水道工事など土木工事を非常にさかんにしていた時代、空き地が市街地にもよくあり、そうした空き地はしばしば持ち主から借りる形で下水道などの工事用の資材置き場として使われていて、そこには土管も置いてあることが多かった。そうした空き地は、よく子供たちの遊び場になっていて、下校後あるいは休日に子供たちの遊び場となっていた。そうした光景は、東京・小金井市にある江戸東京たてもの園の一角に再現されていて太平洋戦争後の遊びによく使用された竹馬なども用意されている。
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