映画ビル開館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/14 06:15 UTC 版)
1977年には東映と東宝を交互に運営しながら改装工事を進め、8月13日、東宝、東映が入居する「映画ビル」が開館した。この際本館には名商エンタープライズが運営する東映パラス、別館には東宝中部興行が運営する東宝洋画系のみゆき座が開館した。既に映画は低迷し、改装期を迎えた映画館はテナントを入れて収益を確保するのが一般的であるところ、加賀産業は映画館のみで新ビルを構成し、座席数は一度に400以上も増加した。しかし東映パラスは1992年2月に閉館、みゆき座も改装費用が出せず、1992年9月に閉館した。 1992年9月、改装期間を経て福井東映が「シネマ1」、福井東宝が「シネマ2」として再開業した。1998年には従来の映画ビルの北隣に3階建てのニュー映画ビルを建設、3月に「福井シネマ3・4」を新ビル内に開館した。さらに2010年には「福井シネマ1」の2階席を座席配置を変え、パノラマ席を設けている。 しかし、その後は郊外のショッピングセンターに併設されたシネマコンプレックスに押されて入館者数が減少。2010年代ごろからは年間来館者数が7~8万人前後で推移していたという。このため2018年9月10日をもって営業を終了し、閉館した。最後の上映作品は羊と鋼の森であった。ビルは取り壊したうえで跡地は再利用される予定となっており、2019年7月に新ビル着工、2020年9月の完成後に北國銀行福井支店が移転開業するとされている。
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