明治以後の日本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 14:36 UTC 版)
明治維新において西欧を目指す近代化を進めた日本は、西洋文明を急速に消化・吸収する必要に迫られ、西欧の概念を翻訳するために大量の漢語が造語されたり(和製漢語)、古くからある語に翻訳語として新しい意味が与えられたりした。このような漢訳が西洋文明を学ぼうとする多くの日本人にその理解を容易ならしめて近代化を助け、また漢語の本土である中国にすら逆輸入されて使われた語も少なくないことは、特筆すべき現象である。 このような翻訳が可能だったのは、少なくとも二つの原因が考えられる。 幕末・維新で文化的に指導的立場にあった人たちは、みな漢籍の素養があった。 翻訳される元になる用語が、英語のみならず、フランス語やドイツ語でも確定されており、互いに参照して比較することができたので、意訳を行いやすかった。
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