明における展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 02:34 UTC 版)
「中国内地の軍事組織については衛所」も参照 明朝は、女真・チベット・苗など、民族単位での統一政権を樹立していない諸民族に対して官職を授ける際、その規模の大小に応じ、衛所の指揮官の称号を授与した。このように、近隣諸民族の諸侯に対し名目的に称号を付与することによって成立した諸衛を「羈縻衛(きびえい)」という。 羈縻衛所は、印璽とともに辞令と身分証を兼ねた勅書を民族・部族の長に与え、衛所の長に任命し成立したが、明からの内政干渉は無かった。また、中国内地の軍事組織と異なり、任命された長に朝貢の際の馬市での取引は認めたが俸録は無く、さらに構成員に対する兵役も無かった。ちなみに、朝貢や馬市での取引には、勅書が必要であった。
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