早すぎる死と没後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 08:00 UTC 版)
作家として多忙をきわめ、それまでの「路地」を主題とした作風からの転換を示す『軽蔑』を上梓した矢先の1992年夏、腎臓癌のため和歌山県東牟婁郡那智勝浦町内の日比病院で死去した。連載または休載中だった『異族』『鰐の聖域』『熱風』『大洪水』 『宇津保物語』などが未完となり、『異族』『鰐の聖域』が没後刊行された(それ以外の未完作品は全集にのみ収録されている)。 没後、1995年〜1996年に集英社から柄谷行人、浅田彰、四方田犬彦、渡部直己を編者として全集(15巻)が刊行された。その後、1998年〜2000年に小学館より文庫選集(12巻)が刊行された。2012年〜18年、インスクリプトより選集(10巻)が刊行されている。2016年〜17年、小学館より電子書籍として中上健次電子全集(21巻)が刊行されている。 現在も「熊野大学」主催による「熊野大学夏季セミナー」が毎夏に新宮市で開催されている。柄谷行人、浅田彰などが講師として参加したことがある。受講生にはモブ・ノリオなどがいた。
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