旧西ドイツ地域の州議会への進出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:00 UTC 版)
「左翼党 (ドイツ)」の記事における「旧西ドイツ地域の州議会への進出」の解説
左翼党に合同する前の民主社会党は、旧西ドイツ地域においては旧東ドイツの独裁政党・ドイツ社会主義統一党のイメージを強く持たれていたため旧東ドイツ地域と比べて支持率が極端に低く、旧西ドイツ地域の州議会では議席獲得に必要な5%の枠を突破できない状況が続いていた。 しかし、WASGと合同し左翼党になってから、旧西ドイツ地域でも支持を伸ばし始め、正式に合流する直前の2007年5月13日に行われたブレーメン州議会選挙では8.4%の得票率で7議席を獲得し、旧西ドイツ地域の州議会では初めて議席を獲得した 。 2008年1月27日のヘッセン州とニーダーザクセン州における州議会選挙において、5%の壁を突破し(ヘッセン州5.1%、ニーダーザクセン州7.1%)、議席を獲得することに成功した。ヘッセン州とニーダーザクセン州において議席を初めて獲得したことについて、現在は左翼党連邦議会団長を務めるグレゴール・ギジは、「根強い反共主義を破った」、「われわれはもはや旧東ドイツ地域だけの党ではない」と語り、左翼党がドイツ全域に影響を広げていることを強調した。 ヘッセン州とニーダーザクセン州に続いて、ハンブルク特別市(州と同格)でも、2月24日の特別市議会選挙において、6.4%の得票率で8議席を獲得して躍進した。ハンブルクでも議席を獲得したことで、同党が議席を持つ州はドイツ全16州(特別市を含む)中10州、議席の総数は175議席となった。左翼党のバルチ幹事長は「ハンブルク選挙の勝利は左翼党の全国的な上昇傾向を確認するものだ。社会的公正、社会保障、教育の平等で我々に期待が寄せられた」と語った。その後も西側地域の州議会選挙で、左翼党は議席を獲得し続けたが、9月のバイエルン州議会選挙では得票4.3%を得て前回選挙より得票は増やしたものの、議席獲得に必要な5%ラインを突破できなかったため、議席は確保できなかった。 2009年欧州議会議員選挙では、7.5%の得票で8議席を獲得した。
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