旧制高等学校と大学予科との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 20:56 UTC 版)
「大学予科」の記事における「旧制高等学校と大学予科との違い」の解説
本州・九州所在の帝国大学や旧六医科大学などは大学予科を持たず、予科を持たないこれらの大学へ進学するには原則として旧制高等学校を卒業しなければならなかったが、旧制高校からのみでは定員充足が困難であった東北帝国大学、九州帝国大学、名古屋帝国大学では、旧制高校以外の者にも傍系入学を認める例も見られた。 旧制高校から私立大学や公立大学への進学も可能であったが、学制改革の混乱期を除き、敢えてそれらの大学へ進学することは極めて例外的であった。なぜなら旧制高校卒業者は志望する学部学科を選ばなければ帝国大学に無試験(進学は基本的に成績順)で入学できたからである。 これらの理由から旧制高校に進学するか大学予科に進学するかによって、その後の進路選択の幅に大きな差が生じることになった。第二次高等学校令(大正七年勅令第三百八十九号)が1919年4月1日に施行されると、高等学校の大学予科は高等科(文科・理科)に改称された。
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