日食の終結:中国
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「2008年8月1日の日食」の記事における「日食の終結:中国」の解説
皆既日食の経路は南東に向かって進み、モンゴルを経由して10時58分UTにカザフスタンに到達した。幅は252km、継続時間は2分10秒だった。その後、モンゴルと中国の国境を通って11時18分UTに中国に入った。夕暮れ時で、日食は1分27秒続いた。アラトゥルク県、西安市等で見られたが、皆既日食は11時21分に終わった。アラトゥルク県には、日食を見るために1万人が集まった。 日食の前の予測によって、中国新疆ウイグル自治区クムル地区(現在のクムル市)と甘粛省酒泉市付近は晴れの確率が最も高く、70%を超えるを予測された。それに対して、ロシアのノヴォシビルスクからモンゴル国境までの間のシベリア地区は約60%の確率で晴れだと予測された。中国科学院国家天文台はクムル地区アラトゥルク県葦子峡郷(中国語版)を観測地として選んだ。その後葦子峡郷で皆既日食観測広場が建設され、世界初の皆既日食観測のために特別に建てられた広場である。皆既日食の当日、この広場だけで世界各国の約4000人が集まった。この皆既日食はちょうど一週間後が2008年北京オリンピックの開会式で、中国で「オリンピック日食」とも呼ばれた。 甘粛省での皆既日食 甘粛省での皆既日食
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