日本跨座式モノレール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:38 UTC 版)
「日本ロッキード・モノレール」の記事における「日本跨座式モノレール」の解説
川崎航空機工業は日立、東芝と共同で、都市交通用モノレール研究特別委員会の車両部会で、保有技術を持ち寄って跨座式モノレールの統一規格案を作成した。いわゆる日本跨座式モノレールである。 日本跨座式は、アルヴェーグ式と同様、軌道桁にゴムタイヤを接触させる方式のため、アルヴェーグ式をベースにしているとされる。実際、試験機はアルヴェーグ陣営の日立製作所が主導で製作し、試験も日立製作所笠戸事業所内のアルヴェーグ式用の試験軌道で行われている。 一方で日本跨座式は、2軸ボギー台車を1車両に前後2台、フラットな床下に配置する車体構成を採用している。このため、車体構成や全長は、一軸台車を使用した従来のアルヴェーグ式とは大きく異なったものになっている。車体構成だけで見れば、日本跨座式は、むしろロッキード式に近いものであった。 1968年3月、日本跨座式モノレールの規格案は日本モノレール協会によって「都市交通に適したモノレールの開発研究報告書」にまとめられて運輸省に提出された。同年、運輸省は日本跨座式を跨座式モノレールの統一規格として認可した。以後、日本国内で新規に建設・開業された跨座式モノレールは、すべて日本跨座式である。
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