日本の消防艇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:42 UTC 版)
日本の消防艇は地方自治体の消防組織に所属するものと海上保安庁に所属するものがほとんどである。消防組織に属する消防艇は、2017年4月1日現在で62隻、海上保安庁に属する消防艇は15隻ある。ただし、海上保安庁の巡視船艇は、警備救難に従事するものでもポンプと放水銃を備えたものが多く、火災の際には消防艇として活動できる。15隻というのは、特に消防機能を強化された船艇の数である。これらは、主として船舶交通量の多い港湾や海峡近く、あるいは沿岸に石油コンビナートを擁する消防署所、海上保安部に配備されている。また、自衛防災組織も消防艇を保有している。 これらに加え、海上自衛隊の支援船の一部、民間ではタグボートや警戒船業務を行う船舶の中にも消防設備を持ち、火災の際に消防艇として活動できるものがある。 船舶の火災通報は、火災事故船自身や周囲の船からの通報や各種救難信号によって水上消防署へもたらされ、消防艇が出動する。日本の専用消防艇はすべてが化学消火剤を混ぜて噴射する能力を備えている。タンカー事故などでは海上への油漏れを最小限にするオイルフェンスを展開する事も行なう。 東京消防庁臨港消防署 東京消防庁「みやこどり」 東京消防庁「ありあけ」 東京消防庁「はるみ」(救助艇) 横浜市消防局「よこはま」 横浜市消防局「まもり」 横浜市消防局「まもり」 横浜市消防局「ゆめはま」 海上保安庁「ひりゆう」 千葉市消防局「まつかぜ」 大津市消防局「おおつ」(退役済) 長崎市消防局「かくりゅう」(2008年撮影)
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