日本の奇術書
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日本最古の奇術書は1715年に刊行された『神仙戯術』である。これには、ひょうたんがひとりでに動く術、つくりものの魚に水中を泳がせる術などが紹介されている。いずれも唐代、南北朝時代には大陸には存在した中世雑芸 他には1725年の『珍術さんげ袋』、1727年の『続懺悔袋』、1729年の『和国たはふれ草』などがある。これらは身近なものを使った奇術(いわゆるクロースアップ・マジック)を紹介している。 大規模な術を紹介しているものとしては1733年の『唐土秘事海』(もろこしひじのうみ)や1784年の『仙術日待種』(せんじゅつひまちぐさ)などが挙げられる。 唐土とは、今現在の中国のこと。浪花書林より6冊揃えで翻訳版が出されている中の1冊です。 江戸中期になると、手練技を解説した専門書もかかれるようになる。1764年の『放下筌』や1779年の『天狗通』などである。 放下とは仏語。禅宗で、一切の執着を捨て去ることから始まり、芸をみせる僧侶を放下僧と呼ぶ。能に「放下僧」演目がある。 大道芸をみせる僧を辻放下と言い、辻は外を意味する。
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