族長の地位継承・陰謀への加担
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「グラーム・カーディル・ハーン」の記事における「族長の地位継承・陰謀への加担」の解説
グラーム・カーディル・ハーンはローヒラー族の族長ザービター・ハーンの長男として生まれた。彼はナジーブ・ハーンの孫でもあった。 1785年1月、父ザービター・ハーンが死亡したことにより、グラーム・カーディル・ハーンがその地位を継承した。 1787年7月、ラージプートのアンベール王国やマールワール王国の軍勢とともに、マハーダージー・シンディアの軍勢をラールソートで破った(ラールソートの戦い)。その後、マハーダージーは敗戦により権力が弱まり、ムガル帝国内で保持していた摂政と軍総司令官の地位を失ってしまった。 マハーダージー・シンディアが失脚した結果、皇帝シャー・アーラム2世は孤立し、故ムハンマド・シャーの妃マリカ・ウッザマーニー・ベーグムは陰謀を企てた。彼女は1754年にシャー・アーラム2世の父アーラムギール2世の即位に際し、彼女の継子アフマド・シャーがガーズィー・ウッディーン・ハーンに廃位・盲目にされたことを恨みに思っており、そのためシャー・アーラム2世を廃してアフマド・シャーの息子ビーダール・バフトを帝位につけようと考えていたのである。 その一方、グラーム・カーディル・ハーンもまた、1777年に帝国の将軍ミールザー・ナジャフ・ハーンがローヒラー族の砦を落として略奪したことで、同様にシャー・アーラム2世に恨みを持っていた。そのうえ、彼は自身が「神の下す罰」を実行する代理人であると信じていた。 これらのことから両者の利害は一致し、マリカ・ウッザマーニーはグラーム・カーディル・ハーンと結び、グラーム・カーディル・ハーンは彼女から協力金として120万ルピーの支払いを受けている。
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