族徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 06:19 UTC 版)
族徴(족징)は、李氏朝鮮後期の軍政の弊端の一つである。三政の紊乱によって戸籍が事実上の虚簿と同じになり、課税対象の出入が自由だったが、地方守令たちはこのような土地台帳と戸籍によって、課税の強制徴収にあらゆる手段を使った。また国法で士族、吏胥、公奴は軍役を免れたから、農民の負担はもっと大きくなり、これを免れるために権勢家は官衙に請託する者が多くなった。税の不足を補充するために、逃亡者、死亡者、行方不明者の滞納分を親族に強制徴収したりした。これを族徴と言う。このため農村はさらに荒廃した。
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