新聞における報道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 15:10 UTC 版)
「長浜町バス転落事故」の記事における「新聞における報道」の解説
一瞬のうちに9人の命が失われたこの事件は、事件の翌々日、1月30日の新聞で全国的に報じられた。全国紙では大きな記事とはならなかったが、地元の愛媛新聞は朝刊1面のトップ記事として大々的に報じ、同7面も半分以上をこの事故に割いている。 当初は、遭難したのは運転士、車掌のほかに乗客が8名の計10名と報じられていた。乗客8名のうち1名は身元不明の40歳代の男性で、始発停留所の磯崎から乗ったものと推測されていた。調査が進むと乗車は保内町の宮内停留所、年齢は30-35歳程度と情報が改められたが、身元は分からないままであり、それらしき遺体が上がることもなかった。また、証言は当日事故以前に宮内停留所で男性が降車したというものであり、必ずしも当該バスに乗っているとは限らず、また当該バスに乗っていても出海より前で降りて難を逃れている可能性も考えられた。1月31日までの調査によって、この身元不明の遭難者の候補とされた人々はみな当該のバスには乗っていなかったことが判明し、また行方不明の届出などもされていなかったため、捜査本部は遭難した乗客が7名、遭難者は全部で9名であったと断定した。しかしこの遭難者数の変更は、地元の愛媛新聞でこそ報じられたものの、全国紙で報じられることはなかったため、近年でも本事故を扱った記事では当時の新聞を基にして遭難者数を10名としている記述が見られる。全国紙が本事故を扱ったのは事故から数日間だけであったが、愛媛新聞は2月に入ってからも遺体の回収の進行状況や遺族の動きなどを逐次報じた。「記者座談会」と称して、本事故に関する社説も掲載している。
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