新歌謡曲
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1936年4月29日の午後2時15分から50分までの35分間、JOBK(大阪放送局)は「新歌謡曲」という番組を、桃谷演奏所から全国放送した。この番組の発案者は、当時JOBKの文芸課長であった奥屋熊郎で、その主旨は「家庭で歌える流行歌を独自に作ろう」というものであった。 放送した曲目は、「夜明けの唄」、「防人のうた」、「早春の物語」、「乙女の唄」、「心のふるさと」、「野薔薇の歌」、「希望の船」、「旅から旅へ」、「日本よい国」の9曲。初めの3曲を奥田良三、後の4曲を関種子が歌ったが、後の曲は時間がなく放送できなかった。この曲は、このために作られた新しい曲であった。 第2回は、同年5月17日午後8時15分から20分間全国放送された。曲目は、「祖国の愛」、「ヨットの唄」、「若き妻」、「娘田草船」、「若葉のハイキングに」と前回放送できなかった「日本よい国」であった。唄は、内本実、四家文子が歌った。ところがこの時も時間の都合で、「日本よい国」が放送できなかった。当時は、まだ支那事変(日中戦争)前で、戦時歌謡を押し付けられることはなく、現在でも歌えるような格調高い曲が多かった。
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