新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する注意喚起
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 04:01 UTC 版)
「イブプロフェン」の記事における「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する注意喚起」の解説
2020年3月14日、フランス連帯保健大臣オリヴィエ・ヴェラン(フランス語版)はTwitterで、イブプロフェンなどの抗炎症剤は2019新型コロナウイルスの感染を悪化させる恐れがあるとして、発熱時にはアセトアミノフェンを使用するよう呼びかけた。同日フランス連帯保健省は、医療関係者向けのガイドラインに、同感染症での通常の発熱や痛みには非ステロイド性抗炎症薬の使用は禁じるべきとし、アセトアミノフェンを勧める内容を掲載した。 一方、ウィーン医科大学(英語版)の関係者らは同日、イブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症薬が症状を悪化させうるとする意見は、最近学術誌などでも登場しているが、科学的根拠(エビデンス)がないと見解を示している。 世界保健機関(WHO)の報道官は2020年3月17日、この件に関し、イブプロフェン使用による悪化は調査段階であり証明されていないが、新型コロナウイルス感染の疑いがあり、なおかつ医師の助言がない場合は、イブプロフェンより抗炎症作用の少ないアセトアミノフェンの使用が望ましいと見解を示した。WHOは3月20日までに調査の結果、通常の副作用以外の悪化報告はなく、「控えることを求める勧告はしない」と見解を修正した。 厚生労働省では、科学的根拠がえられていない、としている。
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