新しい学名を発表する手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/04 05:46 UTC 版)
「国際原核生物命名規約」の記事における「新しい学名を発表する手順」の解説
発表しようとする学名が適切かを確認する。他の学名と重複しない。細菌だけでなく、すでに正式発表されている藻類・菌類・原生動物・ウイルスの名のホモニムであってはならない。 国際細菌命名規約及び、ラテン語の文法に従わなければならない。 変音記号(ウムラウト等)は使用せず、規則に従って書き換える。 必要事項を記載した論文を (1) IJSEMまたは (2) 他の学術専門誌に投稿する。IJSEMに投稿した場合はステップ4へ進む。 他の学術専門誌に投稿した場合はステップ3へ進む。 IJSEM以外の学術専門誌に論文が掲載された場合は、その論文の別刷りを IJSEM に送り、Validation Lists of Bacterial Names への掲載を依頼する。 IJSEMに論文が掲載されるか、またはIJSEM誌の中のValidation Lists of Bacterial Namesにその名が掲載されると、その学名は正式に発表されたものとなる。 新しい学名を発表する論文には以下の内容が含まれていなければならない。 発表しようとする学名を明確に新名(または新組み合わせ)として提案すること。 その名の示すタクソンの記載、またはその記載のある文献の指定。タクソンの記載に含まれなければならないこと。そのタクソンの構成メンバーとして必須の性状 そのタクソンのすぐ上位のタクソンの構成メンバーであることを保証する性状 もっとも近縁のタクソンと区別するための鑑別性状。 種の場合には、研究に用いた菌株の総数、菌株表示、それぞれの性質について陽性または陰性を示す菌株数。ある性状について均質でない場合は、均質な大部分に一致しない性状を示す特定の菌株番号。 その学名の示すタクソンの基準の指定。新種ならば基準株をしかるべき微生物株保存機関に寄託し、その寄託番号を明記すること。
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