文献における鵺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 14:13 UTC 版)
14世紀半前半に兼好法師によって書かれた徒然草の第二百十段は次のとおりである。 喚子鳥は春のものなりとばかり言ひて、如何なる鳥ともさだかに記せる物なし。或る真言書の中に喚子鳥(よぶこどり)鳴く時招魂の法をば行ふ次第あり。これは鵺なり。万葉集の長歌に「霞立つ長き春日の」など続けたり。鵺鳥も喚子鳥のことざまに通ひて聞ゆ。 これは「ある真言書」に出てくる喚子鳥が鵺のことであるとその区別を指摘したうえで、鵺=喚子鳥と同一視される理由をその「ことざま」が類似しているためであろうという考察を加えている。 守覚法親王によって東密小野流に伝えられた諸尊法を集成した13世紀半ばに書かれた秘鈔の巻九に「延命招魂作法」の項目があり、「毎初夜之時行之。後夜日中不然。」という記述が見られる。
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