文献『中庸』中での「中庸」概念とは? わかりやすく解説

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文献『中庸』中での「中庸」概念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:07 UTC 版)

中庸」の記事における「文献『中庸』中での「中庸」概念」の解説

中庸」の『中』とは、偏らない、しかし、決し大小上下中間取りえすればよいという意味ではない。よく、「中途半端」や「5050真ん中」と混同されている。中間平均値足して2で割るというものではない。常に、その時々の物事判断する上でどちらにも偏らず、かつ通常の感覚でも理解できるのである。 『庸』については、朱子は「庸、平常也」として、『庸』を「平常」と解釈しており、鄭玄は「…庸猶常也言徳常行也言常謹也」として『庸』を「常」と解釈している。『庸』が「常」という意味を含んでいることは二人とも指摘している。現在、多く学者たちは、『庸』が「優れた点や変わった点を持たない」(用例庸才)と「平常」(用例:庸民)との両方の意味含んでいると見ているほか、『庸』は「用」であるという説もある。つまり、中の道を「用いる」という意味だというのである中庸の徳を常に発揮することは聖人でも難し半面学問をした人間にしか発揮できないものではなく、誰にでも発揮することの出来るものでもある。恒常的にいつも発揮することが、難しいことから、中庸儒教倫理学的な側面における行為基準をなす最高概念であるとされる

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