教皇の辞任から選挙まで
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「コンクラーヴェ」の記事における「教皇の辞任から選挙まで」の解説
詳細は「教皇の辞任」を参照 教会法には教皇の生前辞任が認められているが、実際には教皇が生前に辞任する事態はほとんど起こっていない。しかし、2013年2月11日、ベネディクト16世が通常枢機卿会議で「自由な信仰により公に」2013年2月28日午後8時(中央ヨーロッパ時間)を以って辞任することを表明した(ベネディクト16世の辞任)。これにより719年ぶりに教皇の生前辞任を要件とするコンクラーヴェが開催されることになった。 ベネディクト16世が辞任を表明するときに「2013年2月28日午後8時を以って、聖ペテロの後継者の聖座は空位となり(使徒座空位の発生)、枢機卿団が新しい教皇を選ぶでしょう」と述べている。そのため、あらかじめ宣言した辞任の日時までは教皇は通常の聖務を行うが、辞任の日時到来後は使徒座空位となり聖ペテロの後継者の身分を失った前教皇はコンクラーヴェが終わるまではあらゆる移動、発言、面会はしない。 使徒座空位となったあとは逝去時同様、教会はカメルレンゴと枢機卿団の共同管理下に入り、辞任した教皇の印璽のある指輪は破壊される。辞任した教皇が存命のままであるので、当然ながら9日間の服喪はない。選挙開始の日程決定の規則は逝去前提であったため、ベネディクト16世は同年2月22日に、(参加予定の)全有権枢機卿が集まれば前倒しを可能とする規定の追加を行った。そして3月8日、枢機卿会議内で行われた投票により、3月12日よりコンクラーヴェが開催されることが決定された。先の改正規則の適用で3日前倒しされる形となった。
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