教室の形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:44 UTC 版)
イギリスの産業革命後の効率的な一斉授業のシステムと伝統的な矩形の教室は表裏一体であった。しかし、1970年代、アメリカ合衆国では多くのオープンスクールが建設されたが、その教室は壁に覆われた矩形の部屋ではなく、子どもが自ら学習場所を選択し、机の配置も行列スタイルではなくランダムな配置が取り入れられた。例えばインディアナ州のマウントヘルシー小学校(1972年建築)の場合、四方が壁に囲まれた教室はなく、広い空間に学年ごとの領域が設けられている。ところが、過度の個別化や学習環境で生じる騒音への反省から再び壁に囲まれた教室への逆戻りが起こり、どのような形状が教室に適しているか議論されるようになった。 教室は矩形の場合が圧倒的に多いが、三角形、六角形、扇型、L字型のような特殊な形状のものもある。ニューヨークのヒースコート小学校(1962年建築)は六角形教室のユニットで構成されている。
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