政治学史 (福田歓一)とは? わかりやすく解説

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政治学史 (福田歓一)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 14:56 UTC 版)

政治学史
著者 福田歓一
発行日 1985年1月25日
発行元 東京大学出版会
ジャンル 学術書
日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 547
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政治学史』(せいじがくし)は、日本政治学者西洋政治思想史が専門の福田歓一による著作。古代から近代に至るまでの西洋政治思想史の通史である。

概要

本書は、福田の東京大学法学部における1976年度の講義がもとになっており、これを録音して、手を加えたものである[1]1985年東京大学出版会より出版された。福田によると、本書の叙述では、思想家の置かれた歴史的な状況と、思想家が用いる概念や枠組みに対する配慮がなされている[1]

本書は、その後の大学での西洋政治思想史の教材として度々用いられたり[注 1]参考文献として挙げられたりしている[3]。また、同時期には早稲田大学藤原保信によっても、同様に西洋政治思想の通史(『西洋政治理論史』[4])が書かれている。

構成

本書冒頭において福田は「政治学ギリシアにはじまり社会科学の中で最も古いdisciplineであり、いわば社会科学の哲学的段階の総称としての意味をもっている」[5]と指摘し、このような認識に基づいて西洋の政治思想史を、古典古代、中世、近代の順に時代の流れにそって論じている。

本書では、プラトンアリストテレストマス・アクィナストマス・ホッブスジョン・ロックルソーなど多数の政治思想家が取り上げられるが、本格的に紙幅が割かれて取り上げられるのはヘーゲルまでであり、それ以後の展開は終章「産業主義の帰結と現代の課題」[6]において簡単に取り上げられるのみとなっている。

脚注

注釈

  1. ^ 宇野重規は、東京大学法学部で佐々木毅が本書を用いた講義を行っていたと述べている[2]

出典

参考文献

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