政府・与党の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 01:53 UTC 版)
「浅沼稲次郎暗殺事件」の記事における「政府・与党の対応」の解説
池田の談話として首相首席秘書官と自民党広報委員長がコメントを発表したものの、池田自身は官邸に戻った後に一旦帰宅した。官邸には与党幹部が詰めかけて対応を協議したが、総評の抗議デモが日比谷から官邸に向かってくるという情報があったため、信濃町の池田私邸に移動して引き続き話し合うこととなった。大平正芳官房長官は首相に対して直々の談話発表と責任者の更迭を速やかに行うことを求めたが、池田は軽挙するべきでないという立場を取り、その日は夕方に官房長官が「暴力を根絶する」との政府声明を発表し、保利茂総務会長が与党として会見するにとどまった。翌日、大平が池田を強く説得し、臨時閣議を開いて山崎巌国家公安委員会委員長を更迭することが決まった。公安委員会が警察当局には責任はないと結論付けたため、警察庁長官と警視総監は更迭されなかった。
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