操作法 (ゲーム)とは? わかりやすく解説

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操作法 (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/01 12:37 UTC 版)

操作法(そうさほう)とは、コンピュータゲームにおいて、プレイヤーの意志をプレイヤー・キャラクターに伝えるためにゲームコントローラに加える方法である。連続した一連の操作を一括して「コマンド」と呼ぶ場合や、アドベンチャーゲームロールプレイングゲームなどにおいて、行動を行う選択肢の各々も「コマンド」と呼ばれる。

目次

方向関係

レバーの持ち方

特にアーケードゲームにおいて、左手で操作するレバーの握り方に、名称が存在する。基本的には個々人の持ちやすいように持てばいいのであるが、操作の目的によって、適宜握りを変更する場合もある。ちなみにアーケードゲームにおいては、レバーの形状はほぼ統一されている。詳しくはジョイスティックの項目を参照。典型的なジョイスティックの写真も見ることができる。

波動拳コマンド

対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』が語源。格闘ゲームなどで、プレイヤーキャラを右向きとした場合、レバーを下、右下、右と入れること。直後に攻撃ボタンを押下する場合が多い。

昇竜拳コマンド

同じく『ストリートファイター』が語源。同様にレバーを右、下、右下と入力する。

ボタン関係

連射

ボタンを素早く叩くこと。1980年代高橋名人の「(秒間)16連射」が一世を風靡した。様々な技法や文化的側面があり、詳しくは「連射」の項目を参照されたし。

Bダッシュ

スーパーマリオブラザーズ』が語源。Bボタンを押下しながら移動すると、主人公が走ることから。詳しくはBダッシュの項目を参照。

同時押し

2つ以上のボタンを同時に押下すること。有名な例ではカプコンアクションゲームで緊急回避技として使われていた。これを語源とし、ボタン同時押しによる緊急回避を「メガクラッシュ」と呼ぶことがある。実装によっては相当に厳密に同時に押さないと認識されない場合があるが、あまりにも判定を緩くすると今度は暴発の危険が発生することとなってしまう。

波動砲

横スクロールシューティングゲーム、『R-TYPE』が語源。ボタンをしばらく押下し続けることで力を溜め、ボタン解放と同時に強力な攻撃を繰り出す、などが典型的な使用法。逆に、しばらく攻撃を行わないことで力を溜めるものも存在する(ドラゴンセイバーなど)。

マウス関係

エイミング

マウスの照準を操作する、ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)などにおいて、正確に狙いを定めるためのテクニック。略して「AIM」とも。詳しくはエイミングの項目を参照。

キーボード関係

コマンド入力式

パーソナルコンピュータ用アドベンチャーゲームなどでかつて良く用いられた、行動を直接キーボードから入力する形式の操作法。日本語であれば「ミル」「ヤマ」などと入力し、英語であれば「POLISH」「POLE」などと入力する。かつては一般的な形式であった[1]。行動→対象物の順に入力するか、対象物→行動の順に入力するかは特に定まっていない。コマンド選択式には存在しない、「言葉探し」の楽しみがある。アドベンチャーゲームの項目も参照。

また、初期のロールプレイングゲームであるウルティマ、ウィザードリイ、ローグなどでも、やはり多くの画面でコマンド入力を求められる。例えば呪文(魔法)を唱える時も、「TILTOWAITO」などと、呪文を詠唱するかの如く、キーボードをタイプせねばならない。ただし、例えば「MOVE」(移動)なら、頭文字の「M」だけを入力すれば済むというたぐいものが多いため、一般的にアドベンチャーゲームほどのタイプ量を求められるというわけではない。


コマンド選択式

アドベンチャーゲームロールプレイングゲームなどで、画面に表示された一連のコマンドの中から十字ボタンマウス、パーソナルコンピュータにおいてはテンキー、カーソルキーなどで行動を選択する形式の操作法。アドベンチャーゲームの場合、コマンド入力式と比べて操作が容易、キーボードが必須でない、という利点がある。ただし機械的に全てのコマンドを選択するだけでゲームをクリアできてしまう場合もあり(時として「コマンド総当たり」と呼ばれる)、何らかのギミックで意図的にこの特性を排除しようとする場合も見られる。また、行動→対象物の順に選択するのが一般的である。日本ではその先駆けとして、『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』が有名である。アドベンチャーゲームの項目も参照。

カーソルで選択する方式

コマンド選択式では行動→対象物の順に行動を選択していたが、アドベンチャーゲーム上においては、画面上にカーソル(ポインター)を配置し、それを十字ボタン、マウスなどで移動させることで対象物を選び、その後に対象物に対する行動を選択する形式もある。この形式のアドベンチャーゲームとして、サイオブレードなどが存在する。


その他

先行入力

プレイヤーの操作するキャラクターが何らかの事情で静止し、本来入力を受け付けないのが自然である時でも、一部のゲームでは操作自体は認識している場合がある。これを活用することを先行入力と呼ぶ。例えば前述の「昇竜拳コマンド」であれば、キャラクターが静止している間にレバーを右、下、右下と入力しておき、動けるようになった瞬間に攻撃ボタンを押下することで、一連のコマンドが成立するわけである。ゲーム用語としては主に対戦格闘ゲームでのそれを指す事が多い。コンピューターの演算能力の不足などでゲームの動作が「重い」ために、結果的に先行入力となる場合もあるが、これはこの項目で述べる先行入力とは意味合いが異なる。

キャンセル

典型的な事例について記述する。対戦型格闘ゲームにおいて、一般的には各種の技は、「攻撃発生待ち」(パンチであれば、手が相手に向かって伸びている間)、「判定持続時間」(パンチに当たり判定が発生している時間)、「硬直時間」(手を構えの位置まで戻している時間)の3段階に分けて考えることができる。一部のゲームでは技の最中に必殺技コマンドを入力することにより、硬直時間を省いて必殺技に移行し、通常では成立しない連続技を成立させることが可能である。この操作をキャンセルと呼ぶ。用法としては「立ち大パンチキャンセル昇竜拳」などとなる。より詳しくは対戦型格闘ゲーム#用語を参照。

コナミコマンド

コナミのゲームにおいて、コントローラーを「上上下下左右左右BA」と入力することにより、パワーアップなどの恩恵に預かることができる。詳しくはコナミコマンドの項目を参照。

ギアガチャ

ドライブゲームアウトラン』で用いられた裏技シフトレバーを高速で切り替えるという奇異な操作により、コースアウト時の速度低下を抑えることができる。マイコンBASICマガジン誌上などで、この技によりレバーを叩き折ったと言う都市伝説が流れた。

脚注

  1. ^ 1980年代から1990年代にかけて人気の有った山下章の『山下章のレスキュー! AVG&RPG』シリーズを一読することで、パソコンゲーム黎明期にはコマンド入力式が多いことがわかる。シリーズを重ねるごとに、コマンド選択式の割合も増している。

「操作法 (ゲーム)」の例文・使い方・用例・文例

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