撮像観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 20:49 UTC 版)
2008年11月、ヘルツバーグ天体物理学研究所のクリスチャン・ マロイスと彼のチームは、ハワイのケック望遠鏡とジェミニ北望遠鏡による補償光学を取り入れた近赤外線撮像観測によって、恒星の軌道上に3つの惑星を直接観測したことを発表した。 2009年4月には、1998年にハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたHR 8799の画像を最新の処理技術を用いて分析したところ、一番外側の惑星bが写っていたことが確認され、更に2011年10月には同じデータが惑星c、惑星dの姿もとらえていたことが確認された。また2009年5月には、2002年にすばる望遠鏡で撮影された画像にも惑星bが写っていたことが確認された。 惑星bのすぐ外側には太陽系のエッジワース・カイパーベルトに似た塵の円盤が存在している。これは地球から300光年以内に存在する中でもっとも大型な物のひとつで、星系の内側には地球型惑星が存在できる余地がある。 2010年12月、4つ目の惑星HR 8799 eの存在が発表された。他の3つの惑星と同じく、直接撮影による方法で発見された。また、軌道のすぐ内側に小惑星帯がある可能性も示されている。 2009年1月、スピッツァー赤外線観測衛星による観測で、星周塵による3つの構造が検出された。惑星eの内側に比較的温度の高い(~ 150 K)塵の円盤、惑星bの外側に低温(~ 45 K)の塵の円盤、更にその外に巨大な(~ 2,000 AU)ハロがある。
※この「撮像観測」の解説は、「HR 8799」の解説の一部です。
「撮像観測」を含む「HR 8799」の記事については、「HR 8799」の概要を参照ください。
- 撮像観測のページへのリンク