摩擦式精米機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 17:11 UTC 版)
これは、主に玄米相互間に作用する摩擦力によって玄米の糠を除去する方式である。 循環式精米機 上部に備え付けられたロート状のタンクに玄米を入れ、タンク下部にあるローラー(回転刃)が糠を除去する。タンクの下部では玄米に掛かった圧力を利用して糠を削ぎ落とす。研磨の工程で一定の圧力を掛ける必要があるため、一度の作業で1斗(15キロ)ないし2斗の玄米を投入するようになっており、少量の玄米を精白する用途には向かない。適正な圧力が掛かっているかどうかを「圧力メーター」(圧力チェッカー、または抵抗メーターとも呼ばれる)で確認できるようになっているものが多い。1度の研磨では糠を完全に除去することができないため、タンク内で循環させながら複数回に渡って研磨を行う。例えば、1斗の玄米を精白するのに要する時間は、約40分前後である。研削式精米機に比べると、米粒が砕ける心配がなく、熱の発生が少ないため品質の低下もあまりない。籾から直接精米できるタイプの機種も多い。 撹拌(かくはん)式精米機 精米カゴ(ホッパー)の中でかくはん棒(あるいは羽根)が回転することによって、玄米同士や玄米と精米カゴを摩擦させて精米する方式である。近年登場した小型の家庭用精米機に採用されている方式であり、一度に精米できる容量が主として1合〜5合程度という非常に容量の少ないもので、家庭でその都度利用したい場合向きである。
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